青汁の原料と栄養素について〜明日葉編〜

青汁の原料と栄養素〜明日葉編〜

明日葉はその昔から奇跡の草と呼ばれ、薬用植物として利用されてきました。

 

栄養バランスに優れた明日葉の魅力をご紹介しましょう。

明日葉の原産地はどこ?

明日葉の原産地はどこ?

明日葉はセリ科シシウド属の薬用植物で、八丈島が原産地だと言われています。
当時は八丈島の火山灰地に自生していましたが、その当時は茎も葉も固く、味も良くなかったようです。

 

それから種が広がっていくことで、伊豆七島へ、さらに、房総半島、伊豆半島にも広がっていきました。

 

明日葉はその土地によって大きさが違います。
明日葉は八丈島では2メートルほどの高さで、茎も太くなっていますが、伊豆大島での明日葉は、高さ70〜80センチほど。

 

味にも個性がありますが、それぞれ美味しく食べられます。
明日葉が有名になる前は雑草と同じ扱いで、島に固有の植物ということで、旅館で天ぷらやおひたしとしてさりげなく提供される程度でした。

 

現在は栽培されていて、やわらかくて美味しい明日葉が安定して供給されています。

明日葉の栄養素の特徴は?

明日葉に含まれる栄養素を、美容に効能があるといわれるものを中心にご紹介します。
青汁の主原料としてよく使用されるケールと比較してみましょう。

明日葉に含まれる成分

特徴

ビタミンC

肌の美白や、コラーゲン生成の促進を助ける効果があります。

 

明日葉:41mg
ケール:81mg

βカロテン

体内でビタミンAに変換され、皮膚の新進代謝を含め、ガンを予防する効果があると言われています。

 

明日葉:5300mg
ケール:2900mg

カリウム

生命活動を行うために不可欠で、ナトリウムの排泄を促進するため、むくみに効くと言われています。

 

明日葉:540mg
ケール:420mg

食物繊維

腸にたまった老廃物を排出してくれます。

 

明日葉:5.6g
ケール:3.7g

α-トコフェロール

(ビタミンE)

脂溶性ビタミンの1つで、強い抗酸化作用があり、アンチエイジングの強力な味方です。

 

明日葉:2.6mg
ケール:2.4mg


このように比較して見てみると「野菜の王様」と言われるケールと遜色ないと思いませんか?
ケールと同様に明日葉もまた、栄養バランスに優れた野菜なのです。

 

また、ケールにはない明日葉の栄養素として、カルコンがあります。

 

明日葉の葉や茎を折った時に鮮やかな黄色い液体が出てくるのですが、この「カルコン」は「黄金のポリフェノール」とも呼ばれ、他の植物にはほとんど含まれていません。

 

強力な抗菌作用があり、古くは切り傷などの傷口に明日葉を塗布していたようです。

 

かつて天然痘が江戸で流行した時には伊豆七島から明日葉を積んで持ってきていたという話も残っています。

明日葉の効能あれこれ

それでは明日葉は具体的にどのような効用があるかご紹介します。

明日葉はガンが治る?

明日葉でガンが治ったという話はよく聞かれるのですが、実は動物実験でも証明されています。

 

明日葉特有の成分「カルコン」と明日葉を含むセリ科の植物に豊富に含まれる「クマリン」がガンの発生を抑えることがわかったのです。

 

肺ガンになったマウスにカルコンとクマリンを飲ませたところ、ガンの進行を抑えることができました。

 

同様に皮膚ガンになったマウスに明日葉を塗布したところ、ガンの進行がかなり遅くなったのです。
このように、明日葉にはガンの進行を抑える効能があることがわかってきています

塩分摂りすぎが気になる時に明日葉を食べると良い?

明日葉に含まれるカリウムは塩分を取りすぎた時の血圧の上昇を抑えます。
塩分を取りすぎると、ナトリウムの体内での浸透圧が増し、血圧が上がります。

 

明日葉に含まれるカリウムはナトリウムの浸透圧が強くなるのを抑える働きがあります

明日葉はセルライトに効く?

セルライトは自律神経の乱れや冷えなどの代謝の悪化で老廃物が蓄積して、脂肪が肥大化して脂肪同士がくっつくことで塊になってしまう現象で、下半身にできやすいものです。

 

明日葉はセルライトに直接効果があることは医学的には証明されていませんが、セルライトはむくみを誘発するので、明日葉にたくさん含まれるカリウムが余分な水分を排出して足をすっきりさせることができます

 

セルライトが気になる時は、明日葉を意識的に食べるとよいでしょう。

明日葉を食べるとうるおい肌になる?

明日葉は食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は腸を整え、悪玉菌が血液中に溶け出て血流を悪くするのを抑えます。

 

便秘になると肌荒れになるのは、この悪玉菌が腸で増えすぎてしまうのが原因です。

 

さらに、明日葉は「若返りのビタミン」ともいわれるビタミンEも豊富なため、肌の抗酸化作用、保湿効果もあります

 

明日葉をたくさん食べてしっとり肌を目指しましょう。

明日葉を自分で栽培できる?

明日葉は栽培できる?

明日葉は伊豆七島では雑草のように道端に生えていますが、いざ育てるには難しい植物です。

 

初心者は苗から育てるのをおすすめします。
注意点は以下の通りです。

霜に弱い

霜にあたると枯れてしまいますので、霜が降りる地域では室内で育てましょう。

 

直射日光に弱い

特に夏は直射日光を避け、日陰の風通しのよい場所で育てましょう。

 

化学肥料に弱い

腐葉土、鶏糞を少量与えるようにしましょう。肥料のやりすぎは根が腐る原因となります。

 

水はけがよくないと根が腐る

30cm以上の深さの鉢で、土が乾いてから水やりをしましょう。梅雨の時期など、雨が続く時は雨がかからないような場所で育てましょう。暑い時期は日中に水やりをすると水が沸騰して傷んでしまうので避けましょう。

 

収穫時は芽を全部摘まない

食用として使うためには、新芽を摘みますが、全部摘むと根が弱ってしまうため、常に2枚ほど芽を残しながら摘んでいきます。

明日葉青汁の作り方

明日葉はほのかな苦味と独特の香りが特徴です。
人によってはこれをクセと感じてしまうこともありますが、この特長が体によいとされる成分でもあります。

 

しっかりと洗ってそのままジューサーにかけて攪拌します。

 

青汁は長時間空気に触れると味が変わってしまうので作りたてをすぐ飲みましょう。
レモンを加えるとさっぱりと飲みやすくなります。

明日葉はどうやって食べる?

明日葉は食材としてはまだまだマイナーな存在ですが、青汁以外でもいろいろな料理に使えます。
明日葉のクセを抑えたい場合は、チャーハンや餃子に入れるとよいでしょう。

 

逆に明日葉の苦味を活かしたい場合はお味噌汁やすき焼きに入れると、味噌やすき焼きの割り下の甘みが明日葉の苦味を引き立ててくれます。

 

また、新芽で特にやわらかいものは天ぷらにすると、香りや苦味が油ととても相性が良く、美味しいです。

 

独特の風味も体によい成分であればこそ。明日葉を上手に活用して楽しい青汁ライフを送ってください。